ニュースリリース

2025.09.30

事業紹介

浄水施設の維持管理(砂ろ過~急速ろ過方式~)

はじめに

 水をきれいにする砂ろ過には以下の2つの種類があります。

〈緩速ろ過方式〉
ろ過砂層でゆっくりろ過をして水をきれいにする方式です。福知山市の多くの浄水場で採用しています。
〈急速ろ過方式〉
緩速ろ過方式と同様のろ過方式を用いますが、薬品を使用して細かい汚れを大きくすることで、汚れが取れやすくなり、緩速ろ過に比べ、20~30倍の速さで水をろ過することができます。福知山市では堀浄水場のほか3浄水場で採用しています。


1.堀浄水場の砂ろ過の仕組み

 堀浄水場では、急速ろ過方式によるろ過を行っています。川からとった水をろ過することで汚れを取り除いています。0.6~1.2mm程度の細かい砂(ろ過砂)を敷き詰めた層に水を通すことで、汚れを取り除きます。


2.ろ過砂の管理(洗浄)

 ろ過をするごとに、ろ過砂層には汚れが堆積していきます。汚れが一定量溜まると、水が流れる道が塞がれ、ろ過できる水量が減ってしまいます。

 そのため、定期的にろ過砂をきれいにする作業をしています。今回はそのうち、「表面洗浄」と「逆流洗浄」について紹介します。
 「表面洗浄」は、ろ過砂層の上から勢いよく水を流すことで、ろ過砂層の表面に溜まった汚れを細かく砕きます。

 その後「逆流洗浄」を行います。その名の通り、ろ過処理とは反対向きに水を流すことで、表面洗浄により細かくなった汚れなどを洗い流します。

 このように、ろ過砂の洗浄を定期的に行っています。また長期間使い続けた砂は摩耗して小さくなるなど、ろ過に適さなくなるため、新しいろ過砂に入れ替えるといった維持管理も行っています。


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